糖尿病とは
糖尿病は、インスリン作用が相対的に、あるいは絶対的に不足して起こります。さまざまな原因によって、血液中のブドウ糖濃度(血糖)が慢性的に高い状態が続く病気です。
通常、血糖値はインスリンというホルモンによって調整されますが、糖尿病ではインスリンが十分に働かず、血糖値が上昇してしまいます。インスリンは、膵臓で作られるホルモンであり、血液中のブドウ糖を細胞内に取り込んでエネルギーとして利用できるようにする重要な働きがあります。このインスリンの働きが弱くなることによって血液中のブドウ糖濃度が上昇し、体に悪影響をおよぼします。 この状態が続くと、血管が傷つき、様々な合併症を引き起こす可能性があります。具体的には、神経障害、腎臓病、網膜症などが挙げられます。食事療法、運動療法、薬物療法などを組み合わせた治療が必要となります。
リンク(日本糖尿病学会)
https://www.jds.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=2
糖尿病の種類
1型糖尿病、2型糖尿病などがあります。
糖尿病の原因
1型糖尿病
自己免疫反応などによって膵臓のインスリン産生細胞が破壊され、インスリンが不足することで起こります。
2型糖尿病
インスリンが十分に働かない、またはインスリンが不足することで起こります。遺伝的な要因や、肥満、運動不足、高血圧、高脂血症などの生活習慣が複雑に絡み合って発症します。
糖尿病の症状
糖尿病は初期症状がほとんどありません。自覚症状として、のどが渇きやすくなる、頻尿になる、疲れやすくなる、体重が減るなどがあります。放置すると、様々な合併症を引き起こす可能性があるため、気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。
糖尿病の検査と診断
糖尿病の疑いがある場合、主に血液検査と尿検査を行います。血液検査では、血糖値やHbA1cを測定し、過去1~2か月の血糖の状態を評価します。尿検査では、尿中に糖が含まれているかを確認します。これらの検査結果から糖尿病の診断が下されます。
治療
一般内科では、糖尿病の治療として、食事療法、運動療法、薬物療法の3つの柱を中心に患者様一人ひとりに合わせた治療計画を立てます。血糖値の測定や合併症のチェックを行いながら、定期的に治療効果を見守り、必要に応じて治療法を調整していきます。また、生活習慣の改善についてもアドバイスを行い、患者様が主体的に治療に取り組めるようサポートします。
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